『鯖』

赤松利市・著（徳間書店）

今、ハマっている作家さん。
わりと最近デビューされた、遅咲きの大家。と呼んでもいいと思う。

風格のある骨太な、すごい文章力。

サスペンスというわけではないけど、人の心の変わりようが、リアルで怖い！
じっくりと狂っていく。
読んでると、音も匂いも気配も、間近に感じる。

ああ、頭領！　
あんなに世話になったのに！　
どうして！

と、感情移入度が半端ない。

大好きな『熊嵐』の吉村昭先生のようだー。
しばらく、この作家先生の本を読み漁るのだ。