『箸もてば』 [本]

2024-01-21T10:03:27.jpg
石田千・著(新講社)

ことばが、うつくしい。
さらさらと流れる小川のよう。
感化されて、思わず感想の表現も詩的になってしまう。

十八歳の春を綴ったエッセイでは、

__こころとからだは、つがいの小鳥のようなもの。__

と表現されていて、はっとした。
絹糸で編まれたまっさらなシーツにくるまっているような、ちょっとくすぐったいような、なんて繊細な感性。
丁寧に暮らしてこられたんだろうな。

また、「三暑四涼」という表現があったけど、読み方がわからない。
三寒四温が冬の言葉だから、春先に使うことばなんだろうな、って類推するしかない、この言葉知らずなワタシ。

同世代なんだけど、この語彙の違い、感性の細やかさ、私にはないものばかりだった。

読後感がすがすがしい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:moblog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。