『銀河鉄道の父』 [日常]

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門井慶喜 著(講談社文庫)

知らなかった。
若かりし頃の宮沢賢治の人となり。

あの、あまりにも有名な
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ……」
の詩の背景を垣間見れたような気がする。
目からウロコだった。

あの詩を誰かが読むたび、ちょっと照れた感じで、テヘッと肩をすくめて小さく笑う、その人が思い浮かぶようだ。

なんとなく、石川啄木と同じように儚い薄幸の文人、というイメージを持っていたけれど、大きな間違いだ。二人ともいろいろ問題児。

義務教育では、作家の人となりまでは習わないものなあ。
文豪って、変わってておもしろい。

いい話だった。
あの詩も、身構えて読むものではない。
「ほんまやなぁ」と笑って受け入れたらいいだけなのだ。
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