『「死ぬ瞬間」と臨死体験』 [日常]

2018-03-18T18:58:56.JPG
キューブラー.ロス 著 鈴木晶訳

死の間際にある患者さんや、臨死体験をしたことのある人へのインタビューにびっくり。

宗教論かな? と思うところもあって、信仰心を持たない自分は、この穏やかな(著者によると)死後の世界に行けるのだろうか、とちょっと不安になった。

以下、忘備録。
あまりにも病気が辛くて苦しんでいる、治る見込みのない家族への安楽死について、著者はこう語っている。

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人を救うことはできません。救われた人は、救ってもらったおかげで学ばずに済んだことを、
結局は学びなおさなくてはならないのです。誰かの代わりに高校に行って試験を受け卒業免状
を受け取ってやるわけにはいかないのと同じことです。自分でやらなくてはいけないのです。
真実の愛こそが答えです。私の先生たちは、愛とはいったい何かという最高の定義を教えて
くれます。それは、救いの手を出さずに、相手が自分で学ぶのを優しく見守ることです。
愛とは、いつ補助輪をつけてやったらいいか、いつ外したらいいかを知ることです。
それが愛です。補助輪を外すのはつけるよりもはるかに難しいです。でも結局は外さなくては
ならないのです。
だから、もし誰かが救いを求めたら、優しくこういってあげることです。---あなたが自分の
苦痛から学ぶことはすべて、試験に合格するために必要なんですよ、と。楽にさせてあげようと
思って気安く手を貸してしまうと、飛躍的な成長の機会を奪ってしまうことになります。
貴重なものを学ぶ最後のチャンスを奪ったとして、その人はいつまでもあなたを恨むことに
なるでしょう。
>>>>>>>>>

痛みで七転八倒する家族を前に、こう言えるかどうかはさておき、確かに、言わんとすることは
分かるような気がする。
手助けしてもらうと、楽だし助かるけど、実際、自分のスキルにはならないものね。

奥深い内容だった。

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