『検事の本懐』 [本]

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柚月裕子・著(角川文庫)

こんな重厚な物語が書けるものなんだなぁ。
作家って本当にすごい。

次を読みたくて読みたくて、居ても立っても居られない気持ちになる。
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『人情ものがたり』(武家篇)(市井篇) [本]

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山本周五郎・著(本の泉社)

あとから、じわりとくる。

時代物は、ダンナがろくでなしなほうが好まれたのか、それとも本当に男尊女卑が一般的だったんだろうか。
こんなに辛抱強くたえられないわ、ワタシ。
と思いながら、ちょっと憧れたりする矛盾。
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『本屋さんのダイアナ』 [本]

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柚木麻子[新月]著(新潮文庫)

『店長がバカすぎて』で初めて知ったんだけど、この『本屋さんのダイアナ』で改めて衝撃。
書店員さんには、新刊のゲラ読み、書評の依頼なんかもあるなんて。

大手の本屋さんならではのエピソードなんだろうな。
昔本屋でバイトしてたけど、版元さんが来られたこともなかったなぁ。
ちょっと憧れる。

女の子の友情も、喉から手が出るほど、いまだって欲しい。
綾子ちゃんとダイアナの絶交のきっかけも、一括りにすれば、独占欲からきたヤキモチだ。

こども時分の幼い嫉妬だ、とオトナぶれないのは、今だってそんな嫉妬心を抱いてしまうことがあるから。これは女性特有なものなんだろうか。

この本のダイアナのように、自分の足で立って、自分で未来を引き寄せたい。
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『店長がバカすぎて』 [本]

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早見和真・著(角川春樹事務所)

20代のころ、本屋さんでアルバイトをしていたことがあるので、薄給を嘆く気持ちはよく分かる!
ほんと、やりがい搾取だと思う。
でも、楽しかった。

小さな個人書店さんだったから、まず初版の新刊は発売日に来ない。
ある程度市場に出回ってからやっとこ、3冊ほどお義理のように入荷する。
売りたいのに売る本が来ない、このもどかしさ。

本屋大賞ノミネート作というのも納得です。

続編も出てるので、読まなくっちゃ。
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『ウツボカズラの甘い息』『慈雨』 [本]

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柚月裕子[新月]著(幻冬舎文庫、集英社文庫)

もう、語彙が追いつかない。
夢中になって読んでしまう。

『ウツボ~』の文絵さんはその後どうなったんだろう。無罪で釈放されても、ストレスで限界ギリギリまで追い詰められた心で、日常生活はどうなってしまったんだろう。

『慈雨』は、元警察官の神場さん、十六年前の事件は冤罪だったのだろうか。
気になってしょうがない。

物語の登場人物が実在するかのような錯覚すら覚える。
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『蟻の菜園』 [本]

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柚月裕子・著(角川文庫)

弱い。姉に守られるのが当たり前と思っているかのように全身で縋る妹。
そして心の平穏を保つためにギャンブルに依存。
お金を工面するために姉の名を使う。

姉がかわいそうだ。
どこまて甘えるんだ。

と、五章くらいまで思っていた。

ところが最終章でこのタイトルに至り、ものすごく得心。
そういうことだったのか。

主人公のライターが、たどり着いた真実をどう記事にするのかすごく興味あったんだけど、そういう終わりではなかった。

私だったら書けるだろうか。
最善手だと思って助けた方法が、数十年後悲劇を生んだ。
手を貸した善意の人を、記事で暴けるだろうか。
暴く必要があるだろうか。

知る権利、知らせる義務。

ものすごく深い小説だった。
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『ナイルパーチの女子会』 [本]

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柚木麻子[新月]著(文藝春秋)

女友だちがいないことを、自分は人生の落伍者くらいに恥じていて、そのことを人に知られるのを極端に恐れ、同性の友達に囲まれている人を見れば、憧れを通り越し激しく嫌悪する。

わかるような気もするけれど、ちょっと共感できない。
ただ、主人公たちは三十歳。

もし現実に彼女たちと出会うことがあれば、『後二十年もすれば、そんなこともあったなぁ、と苦笑いだよ』と伝えたい。 
まあ、大きなお世話だろうけれど。

『BUTTER』を描いた作家さんで、女のしたたかさを怖いくらいリアルに書かれている。
イッキ読みしてしまった。
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『じい散歩』 [本]

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藤野千夜・著(双葉文庫)

この作家さんの作品、初めて読んだ。

「そんなあほなー」と思えない。
実際、結構いそう、こんな家族!

じいちゃんが元気でカラッとしているのが清々しい。
ほかの作品も読まなくっちゃ。
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『刑事の子』 [本]

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宮部みゆき・著(光文社文庫プレミアム)

ラスト部分、なんだか駆け足のようにして解決してしまった気がして、ちょっと余韻に浸れなかった…。
面白かったけど!
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『52ヘルツのクジラたち』 [本]

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町田そのこ・著(中央文庫)

この作家さんの作品は初めて。
じんわり心に染み入る。

もっともっと読みたくなる。

どこかで、クジラの唄が聞こえる。
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