MRI検査に思う [日常]

音楽はバッハで。
造影剤は人肌で。

長いことお付き合いしているモノがある。
それは、健康診断のたびに「所見を認める」と記載される項目。

長らく「寝た子は起こすな」的に様子見だったけれど、「そろそろ手術を視野に入れるかな」
と通っている先生に言われ、別の病院を紹介された。

紹介状には今までの検査結果も書かれているだろうに、診察は一からなのね。
それは仕方がない。
MRIも仕事を半休とって、素直に受けたよ。
一週間後、検査結果を聞きに行ったら、
「気になる影があるから、今度は造影剤を使ってもう一度MRIを受けてください」
と簡単に言う。

いや、最初から造影剤を使って調べてくれてたら、手間省けたのでは???
前は、いきなり造影剤使ってたよ??
また会社休むん?? 

何故こんなに嫌がるのか。
MRI、って怖いのよ。
音すごいのよ。
ヘッドフォンから流れてくる音が聞こえないくらい、うるさいのよ。

しかも、造影剤は、2年ほど前に受けたときの同意書には
「死に至る可能性もあります。OK?」みたいな一文があった。

何それ。ええわけないやん。いややん。怖いわ!
といっても、そこで「嫌です」と言ったら、検査も終了。先には進まない。
「OK!」とするしか選択肢がない。
デッドオアアライブ や。

そんな怖さがあるから、一度で済ませたかった・・・(患者の一方的な希望だけど)。
お金もかかるし。

でも命大事。
仕方がないから再度MRIを受けに行ってきた。
今回の同意書にはそんな一文はなかったなあ。薬も進化したのだろうか。
診察も、前回は横になる前に注射されたような気がするけど、今回は調べながら注入する仕様だったみたいだし。

「造影剤を入れるときは、アナウンスしますね。あ、寝れるようなら寝ちゃってください」
と先生が言うので心して待っていたけど、うるさくて聞こえなかったのかな。
検査が始まってしまった。

ヘッドフォンからはピアノのクラシックが雅に流れてくるけれど、それを上回る検査音。
ガガガガガ! と大音量。
その都度、飛び上がるほど驚く。寝れぬ。

スキャンの音が消えた一瞬、ピアノ曲はたぶん、壮大なストーリーのクラシックなんだろうな。
なんてゆーかこー、森の中をさまよって、明けない夜におびえ、人生迷ってます的な場面の
調べが流れてくる。
怖い。
もっと明るくポップな曲が良かった。
ホントに終わりが来るのかしら。
万一寝れたとしても、目覚めなかったらどうしよう。

不安なまま20分くらい経って、おもむろに先生のアナウンスがヘッドホンから聞こえてきた。
「じゃあ、造影剤入れますよー」

まだやったんかい。
今からなんかい。

右手の血管から液体の流れ込んでくる感覚がリアル。
体全体に巡っていくのがわかる。
ってか、冷たい!

ガガガガガ!
陰鬱な場面のピアノ

怖い怖い!

ガガガガガ!
シャー(体内を巡る造影剤の感覚)

冷たい、冷たい!


終わるころにはどっと疲れてた。

終わり掛けに、看護師さんに「造影剤が体中に流れる感覚が分かりました」
と言ってみたら、
「そうでしょう。今は機械で入れるから流し込むのも早いんですよー」
そっかー……。


大事なことだから2度言う。
・音楽は(クラシックなら)馴染みのある明るい曲調の、バッハにしてください
・造影剤の温度は人肌でお願いします


「あ、たまに、副作用が遅く来る方もいるんですよ。夜中でも、頭痛とか湿疹とかが出たら、
すぐ電話くださいね」
……。
副作用、出るならいますぐ出てほしい。祈る気持ちで病院を後にした。
めっちゃ怖かった。

検査結果、何ともないといいなぁ……。
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